開発再開、草津温泉、ポストコロナを目指して

 

 ポストコロナの観光業復活に向けて

草津温泉もコロナウィルスの蔓延防止の影響でここ数年は観光客の激減に見舞われた。産業が観光業に振り切っている草津町においては、他の観光地と同じく、相当なダメージを被った。

もちろん今でも回復はしていないが、移動制限がなくなり観光客は押し寄せるようになった。ゴールデンウィーク中も以前のような混雑があったと聞く。

そして、今後の観光客の増加を見込んで草津町内も町、民間と開発が進んでいる。今回はそんな草津町内で行われている工事現場をご紹介して行こう。

 

 

 草津温泉でも開発は続く

こちらは草津の入り口の292号から草津町へ下っていく三叉路の左側。

ここは町が土地を買い取り、駐車場を整備するとのことです。草津は週末になると観光客の車で湯畑周辺は大変混雑し渋滞の原因となっている。それを解消するためにこの三叉路を立体交差にして車は、この駐車場にとめてもらい湯畑までは歩いてもらおうという計画らしい。

以前に当ブログで紹介した温泉門の立体交差の場所である。

 

 

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こちらはこの駐車場予定地に隣接するカフェです。まだ開店はしていないのかな。

森田コーヒーとある。団地の1階にあり、恐らくこの駐車場客を当て込んで作ったのだろうと思われる。

 

湯畑の上の方にある階段を登ると光泉寺というお寺さんがある。そこの境内に建設予定の塔?どんな塔になるのかは不明だが、高さは15メーターぐらいか。

ここも最近になって工事が始まったようだ。

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この光泉寺草津での由緒あるお寺で日本三大温泉薬師の一つに数えられている。

詳しくはHPがあるのでこちらをどうぞ。

光泉寺のご案内

 

こちらは湯畑から西の河原へ続く小道の途中にある空き地。ここも何かの店舗できるとか、旅館ができるとかという話がある。

ここは、前回のブログにも書いたおさ湯があるとおりで、おそらく何かの店舗が建つのだろう。

結構空き地になると広い。上の土嚢を積んでいるところが崩れて、建物を取り壊したそうだが、まずはあそこの整備をしてからだろう。

 

 これからの観光はどうなる?

 

 まだコロナの蔓延は終わっておらず、インバウンドも制限されている状態で以前のような経済回復は困難だと思う。

 しかし、外国人、特に中国人が大挙してやってきていた草津はなんか騒然としていて景気は良かったのだろうけど観光としての雰囲気は損なわれていたように感じる。

 日本人観光客には、若年層をターゲットにした町づくりを進めてきたのが功を奏したのか多くの若者が来て賑わっているが、一人一人の単価というと総じて少なくなっており、以前のバブルのころのような客単価にはなっておらず、入り込み客が増えても景気は以前のようにはなっていないし、これからも景気がよくなるのは見込み薄である。

 

 草津で行われている各祭りもここ数年中止が続いており、これもお客の入りに影響しているだろう。

 観光一辺倒に上振れしている政策がいいのか悪いのか。こうした非常事態の時に試されている気がする。

 草津は、温泉とういう資源があり、逆に言えばそれしかない土地である。目立つ産業はなく、どこも温泉に基づいた営業をする会社とそれを支える会社で成り立っている。

 だからこそ、温泉の利用の仕方が、観光だけに頼ってよいのかという点においては、今後議論されるべきであろう。

 草津地熱発電は絶対に反対なので今後も手を付けないだろう。古くからの電動である湯治も儲からない、という理由で辞めてしまった。

 しかし、日本有数の天然資源を観光に振り切って、何かあったらどうしましょうでは今後にも不安を残すことになるだろう。今一度、温泉の利用の仕方を議論してもよいのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

あらたな草津のイベントおさ湯。しかし、伝統は崩壊していく。

 

 おさ湯という新たな湯もみショー

 

 コロナウィルス蔓延による観光客の減少に歯止めをかけようと、草津温泉ではまた新たなイベント施設ができるようだ。

 そちらがこれだ。

 

 

 さるが行う湯もみのイベントである。さるに湯もみをさせて観光客を集めるという試みであるが、こちらはその昔、草津熱帯圏で行われていたサルのショーを新たに湯もみとして加えたものといえよう。

 ここではカピバラもいるようで動物に触れあえるということが売りになるらしい。入場料は1Fと2Fに分かれているようで、共通は1000円となる。

 草津と言えば、湯もみというように観光客でも草津の名物として知られている。プロデュースとして日光猿軍団の関係者がかかわっているようだが、果たしてうまくいくのか気になるところだ。

 

 ただ、このチラシで気になるところは、伝統的入浴法”湯もみ”と書いてあるところ。これは明らかな間違いで、伝統的入浴法は “時間湯” であり、湯もみはそこで行われていた技法。湯もみは湯治をするための手段にすぎないのだが、それを伝統的入浴法と言っていることは時間湯を知らない人が書いたかあるいは、

 黒岩町長の伝統湯への刷新でどう表現していいのかわからない末にこうなったのだろう。

 

 

ホテル櫻井の湯もみショー

 草津の中でも、湯もみもどきは各地で行われている。このホテル櫻井で行われているのも、湯もみのショーであり、実際には湯お揉んで下げる技術でもなければ、正しい揉み方でもない。ただ見せるだけに特化した、いわば演出だけの湯もみである。

 それでも初めて見る観光客にとっては楽しめることだろう。

 

 

 

 

 熱の湯の湯もみショー

 

 この熱の湯の湯もみについても、熱の湯が時間湯としての営業がなくなってから、湯もみのショーとしての伝統はある。しかし、これも湯もみの技法ということについてみれば、見せかけの湯もみである。

 実際の湯を下げるだとか、湯を整える昔のもみ方ではない。

 あくまで歌と踊りが中心であり、湯もみに関してはこんな感じで揉んでいましたということである。そうした意味で草津では湯もみをどのようにとらえているかよくわかる場所である。

 

 

 

 本物の湯もみ

 こちらは実際に湯もみをしていた現場での揉み方である。ショーとの違いは一目瞭然であろう。こうした揉み方は伝統として伝わってはいたが現在は、町として保存には動いていない。おそらく伝統も途絶えるだろう。

 

 湯もみをショー化するの事の弊害

 

 この草津名物の湯もみとは、伝統的湯治法の時間湯から発生したものだ。明治の末期に桂燕玉という講談師が、草津で湯治を行っていた際に、大きな板を使い。集団で一斉に湯をかき回すことで温泉の質を下げず、湯に入れる温度にした。その際に音頭を取っって歌い湯を揉んだのが起こりとされている。

 しかし、ご存知のように草津の湯はかなりの高温のため、湯を揉むにしても相当気合を入れて揉む必要があった。

 その湯もみは今やっているような湯もみでは到底できないやり方であり、湯を下げるにとどまらず、どうやったら心地よい入湯をできるかを書く時間湯で競い合った末に湯もみの技法も数多く生み出された。

 しかし、現在では時間湯はなくなり、温度が下がったという理由で湯もみをおざなりにして、その技法はいまや受け継ぐ人が途絶えようとしている。

 歴史的にみて貴重な文化を単なるショーとしてしか受け継がないということは、歴史的損失につながるだろう。実際の湯もみは湯長の秘伝として代々受け継がれるものであり、その湯長を辞めさせてしまっては湯もみの保存は途絶えたと言ってよいだろう。

 ぜひ町を挙げて文化の保存に努めてもらいたいものだ。

 

 

 草津における湯もみの存在。

 

 草津の町は、ともすれば経済を優先して文化や歴史を顧みない傾向がある。歴史として受け継がれたものの価値を理解せず、ただ単に経済的な観点、観光につながるかどうかの視点でしか議論しない傾向がある。

 商売がうまくいく文化なら湯もみをショーとして取り入れ、受け継がれてきた伝統には重きを置かない。草津にはそうした傾向がある。

 それは商売人の町であり、時間湯が湯治客を中心にしたよそ者から構成されてきたという構造的な要因もある。しかし、湯治をしに草津に来て町に定住し、町の発展に貢献してきたものもまた湯治客であったという事実は忘れてはならない。

 事あるごとに草津の外の人という地元民がいるが、そうした分け隔てが現在の湯もみのショー化の傾倒と文化歴史の軽視につながっているのかもしれない。

 この先町が発展し、存在価値を持つために、先人の培った大切な文化である湯もみを保存することは、未来の自分たちの発展に大いに貢献する事につながるのではないだろうか。

 

 

草津温泉にもライブカメラが次々設置、YOUは見られている。

 

 草津の町を席巻するライブカメラ

 ライブカメラ。それはインターネットを通して遠隔で場所や施設などをリアルタイムに見ることができる装置(デバイス)である。

 近頃はインフラの整備が進行し、日本全国でその設置が急速に伸びている。そして草津温泉も例外ではない。

 

 

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 群馬県にある草津温泉では近年町中にライブカメラ及び監視カメラを設置する方向にあり、2022年3月時点では湯畑周辺、草津道路、スキー場などにライブカメラが設置され24時間365日、Youtubeを通じてみることができる。

 

 湯畑のライブカメラ

 

こちらは誰もが知ってる草津湯畑。

 

地蔵堂周辺

こちらは地蔵の湯周辺、新しく設置されたカメラなので画像は鮮明。

 

 

階段を上がった上の漫画ギャラリーと隣接するカフェ。

 

 

国道292号

こちらは、草津の入り口につながる国道292号の様子。草津に上がってくる或いは下っていく車両の様子がわかる。

 

草津国際スキー場

こちらは草津スキー場の様子。

 

 ライブカメラへの賛否

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 ライブカメラは自宅に居ながらにして世界中のカメラが設置された場所の映像が楽しめる。

 近年動画配信の普及により多くの地域で導入が進んでいる。草津町においても始めは湯畑、西の河原のライトアップを映すためにライブ配信を始め、それがスキー場、監視目的の強い白根山山頂、元白根。そして草津の玄関口である前口、道の駅周辺と増えていった。

 草津の魅力を多くの人に発信できるというのは、ポジティブな面だ。草津は道路の凍結もあるので生で現場を見られるというのも大きなポイントである。

 観光地だからこうしてライブカメラの映像を通じて草津をアピールして集客に努めようとする意図はわかる。

 しかし、観光地であるがゆえに顔を常に移されることへの不快感も持つ人もいるだろう。また住民のプライバシーという点に関してもきちんと守られる必要がある。

 

 また、懸念点は草津におけるカメラというのは別の意味合いがあることだろう。

 

 監視のための設置

 防犯という意味合いで設置されるのが防犯カメラであるが、ある特定の住民を監視するために設置される場合もある。

 それは気にくわない、自分の意図にそぐわない人物を監視するために設置するのだが、名目はもちろん防犯のためだ。しかし、その実監視をして行動をチェックする。

 そのチェックした内容は裁判であったり、不正の探索などに利用される。

 防犯カメラの使い方としては正しいかもしれないが、それが大きな力を持っている組織がやっているとしたらこれほど怖いものはないだろう。

 また設置に関しては、町長のトップダウンで行われており、議会はこの件に限らず町長に逆らえないので政策はスルーされる傾向がある。議論が地域住民に知らされないまま進められる可能性もある。

 

 

 そして、ここで問題となるのがプライバシーの問題である。

 個人情報保護法というものは近年ニュースでも話題となっており、監視社会において個人のプライバシーをいかに守るのかということが重要視される時代となっている。

 それを鑑みてこの個人の権利の侵害にたいして保護をしようというのがこの法律である。

 監視カメラの場合においては個人を特定することでその情報が外部に漏れないことを遵守し、特定する映像及びその情報を使用する場合は個人へ通知しなければならないということだ。

 この個人情報の保護はインターネット時代において非常に重要な法律であり、もしそれを犯すようなことがあれば、それは違法になってしまう。例えばライブカメラが自宅ずっと映していたらどうだろうか。それは監視されているのと一緒ではないだろうか。また特定の施設に出入りする様子を撮影してチェックする行為なども慎重に取り扱う必要があるだろう。

 

 温泉観光地としての考察

 草津温泉においてライブカメラで常時配信は必要なのだろうか。これは賛否両論あるが、少なくとも設置される場所への配慮は必要だろう。各施設の同意を得るとか、プライバシーに配慮した角度で設置するだとか。

 こうした事前の準備がないまま設置するとなると配慮が足りないばかりか、大きな問題になる可能性もある。

 また、観光客の中には旅行に来ているところを見られたくないという人もいるだろう。癒しの空間、安らぎの空間をうたっているところに、監視されているように映るライブカメラも違和感を覚える人もいるだろう。

 新しい試みを実行するのは良いことだが、一方的な押し付けで施設を作ったり、同意を得ないままの設置には後々禍根を残すことになるので、観光地はよほど慎重にしなければならないだろう。

 

 ライブカメラというのはある意味時代が求めている部分もあるかもしれないが、それを運用する側のモラルが問われる。

 個人のプライバシーを尊重して、個人情報をばれないからと言って悪用することが無いよう。十分に気を付けてほしい。

 

 

 

草津温泉に来る方は注意!

 今年の冬は雪が例年以上!?

 

 草津温泉も冬の真っただ中でありますが、今年になっても雪が多くなっています。雪が多くなるということは、それだけ町中の除雪の出動が多くなるということですが、その除雪に当たり町民向けの回覧にもお願いが掲載されました。

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雪だし警告

 

 草津の除雪事情

 

 草津温泉は標高が高いゆえに冬の降雪も周辺地域と比べて格段と多くなります。

そのため、町の道路においては、融雪道を敷いて雪を解かすほかに工事業者の車両を使い町の中の除雪を行っているということだそうです。

 除雪は雪が降った後に逐一されるそうですが、その除雪作業の邪魔にならないように町民へのお願いがこうして出されるわけです。

 

 なぜ道路に雪を出す町民がいるかというと目の前が融雪道だったりする場合道路に雪を出せば融けてくれるということがあります。道路が勝手に融雪してくれるので自分家の敷地の雪をだして溶かしてもらおうとする人は結構いるそうです。

 ただこれをやると自動車の事故につながる可能性があるので町としてはそうした行為をしないようにお願いしています。

 また道路にカラーコーンを置いて自宅のつららが落ちてくるのを防止したりもしていることもあるそうですが、こうした行為も除雪の邪魔になりますが、これは仕方ないかもしれません。

事故があった場合は、所有者の責任が法的に問われることを警告しています。このところは難しいですね。というのも狭い道や道路ぎりぎりで家が建っていることろも草津は多くてどうしてもつららの落下を防止しようとすると道路にはみ出るということがあります。

 法律にうるさい町なので警告を出して予防線は張っておく感じです。

 

 除雪は頻繁に入るので今年の冬は除雪作業の町の出費がかさみます。財政的にこのぐらいは予算を取ってあるので何ともないでしょうが、コロナ禍のなかで少しの出費でも行政としては心配ネタであることは確かでしょう。

 

 

いよいよ始まる立体交差事

 

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温泉門工事

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 草津の玄関である国道292号とスクリバ通りがぶつかる三叉路にこの度立体交差ができることとなり、その工事が始まるとのこと。

 これは草津の長年の課題である交通渋滞を解消するための工事となる。ご存知のように草津は有名な温泉地であり、主に観光客が訪れる町である。

 しかし、草津に入るためには、おもに六合村方面かこの草津道路を通ってくるぐらいしかない、とくに冬場はこの292号線の出入りが多くなり週末にかけて交通渋滞が起こっていた。

 この三叉路はスクリバ通りは一方通行であり道は草津に下るだけ。もう一方の道は先の丁字路で草津からでる車と入る車がぶつかりここでも信号で渋滞が起きていた。

 そのため週末になるとかなりの混雑が発生して、内外でその解消が求められていたのであるが、

 ようやく工事が始まったということだ。

 

 交通規制の内容

 

 まず草津に入る車両であるが、小中型車と大型車では進む道が違う。

 

 小中型車は右の一方通行(絵では緑の部分)を下り草津に入る。大型車は左の道を行きホテル桜井方面へ向かう(赤い部分)

 これにより、大型車が草津のバスターミナルに向かうには迂回ルートを通らなければならない。つまり、大型バスは従来よりも到着が若干かかるとみられる。

 図では書かれていないが、バスがバスターミナルに向かうには本来信号はなかったが、このルートは二つ信号を経由しなければならない。そこで手間取る分遅くなる可能性がある。

 もっともターミナルの入り口出口を本来の逆にすれば一つ信号を通るだけで済むがそれはJRの対策次第であろう。

 草津に訪れる際にはこの規制は注意したいものである。

工事に伴う車両通行規制について(お知らせ) | 草津町

ここにもあるのでチェックしたい方はリンクを踏んでみてください。

 

 温泉門という見栄っ張り

 

 さすがは草津温泉である。日本一の温泉を惜しげもなく使い切るためこの立体交差に温泉の流れるゲートを作り、観光客を迎えようという何とも太っ腹な計画も同時に進んでいる。

 この立体交差をくぐる門に温泉の流れる滝ををイメージしてそれを流し観光客を出迎えるというまさにバブル的発想の壮大な計画である。

 草津町はそれだけ観光に注視しており、なんとか観光につなげたいと願っている。

そしてこの立体交差の完成のあかつきには、近くに駐車場を整備し、湯畑まで徒歩で行き交える道を整備して周辺の商店への活性化を促すということもある。

 そのためその観光客需要を見込んで工事をする店舗もあるようだ。(緑の部分の道)

 ただ懸念は、湯畑から徒歩だと遠いということと上りは結構な坂道でありどれほどの利用があるかは未知の部分がある。人や車の動きは予想外のことも起こるので、不確定要素があるのは否めないであろう。

 さて、この立体交差の温泉門であるが道路工事自体は賛成する人も多いだろうが、温泉門については賛否が分かれているようだ。草津の温泉は日本一の自然湧出量だとは言え限りがあり、温泉許可の料金や使用料も高い。それを惜しげもなく使うのはどうかという話。

また、黒岩町長は温泉量は増えたといっているが、実際は湧出量は変わらないかむしろ減っているという。

 また、コロナで財政の先行きが見通せない中、町民に金を使わず、工事ばっかりしているという批判もある。

 それで費用対効果が得られていればよいが、聞くところによると町長が肝いりで作った施設は軒並み低調だとか。そうして面からもこの先の草津財政の足を引っ張るのではとの懸念もある。

 コロナ禍で子の先の観光事業の変化にどう対応していくのか。4期目を向かえる町長の手腕の見せ所であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草津温泉狂騒曲 まだまだ遺恨はつづく

kininaru jounal

 

 草津温泉町長選挙を振り返る

 

今年、令和4年1月23日に群馬県吾妻郡草津町にて、町長選挙が行われた。

今回の選挙は、町史を見ても外からこれほど注目された選挙はなかっただろう。

というのも現職の黒岩信忠町長が4期目の出馬。そして町長室でのセクハラ問題を訴えた新井祥子元町議が、なんと町長選に出馬するという異例の展開だ。

 

そこに追い打ちをかけて、海老根篤氏が草津町長選に立候補するという三つ巴、いや1強2弱の展開となったからだ。

 

そしてももちろん結果は圧倒的多数の票を獲得した黒岩現町長が再選を果たしたというわけである。

とはいえ、投票率は5割強(56.48%)なので、ばかばかしいと棄権をした人も多数という、、

なんとも言えない展開ではある。ちなみに前回の町長選は現中澤康治町議が対抗馬として出て55.86%だったので関心度からしても投票率は上がらなかった問うことになるだろう。

news.yahoo.co.jp

 

 

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当選した黒岩町長は気炎を吐いている。それはそうだろう新井元町議のリコール違反の訴えは棄却され、刑事事件も不起訴、そして逆に刑事で訴えられ、今度は町が提訴と猛攻撃を仕掛けているのだ。

セクハラ事件の真偽はさておき、この二人の遺恨の強さに町が巻き込まれている感はこの投票にも表れているのだろう。

 

 選挙の舞台裏

 

さて、今回の草津町長選であるが、ここでも町長の組織力の高さが発揮された形だ。町長陣営は女将会を中心に前回同様、女性を組織しイメージアップをはかり、遊説に回っていたらしい。病院や学校の近くで声を張り上げていたのでクレームになったのはご愛嬌として、なかなか精力的だったようだ。

そのかいもあって前回のリコール選挙の組織を使い見事当選を果たしている。とはいえ投票をした人も手放しで入れたわけではなさそうだ。

新井祥子氏を嫌いな人は町民のほぼ大多数なので基本的に一択の選挙であるが、それでも強引な開発の進め方に疑問を持つ者や自分にすり寄る者だけを優遇するやり方に快く思わない人もいるとか。

さらに、町で発注する業務に関してはかなり業者を見下して、予算を叩いてくるとか。

このあたりの評判を決して良いものではない。

しかし、対抗の新井祥子氏は最悪である。

彼女は町を騒がす悪者。セクハラ問題以前にも町議になってから仕事をしていないなど評判は決して良くはなかったが、町長を訴えたことで輪をかけてその地位を貶めてしまった。

実はセクハラがなかったかあったかは、特に問題ではなく(なかったという見方を持っている人が大半)それ以前に新井祥子氏は議員としていい思いをしたでしょう。という見方がある。

 

草津町において議員は特権階級であり、庶民にとっては上の人間であり、そんないい思いをしたのだからそれを仇で返すやり方に嫌悪している。

こんな考えの町民も多い。

つまり、権力者同士の争いに町を巻き込まないで、コロナの疲弊した経済を何とかしてほしいという本音もうかがえる。

 

 問題の焦点

 

 他の報道でもあるように事の発端は、電子書籍で町長室での密会を公表されたことに端を発する。新井氏と町長が町長室でなにやら不適切な関係になったという例の件である。

 それの公表に激怒した町長は、新井町議を名誉棄損で訴え、議会では懲罰をかけて、さらにリコール選挙をして議員資格はなくなった。新井氏はそれを不服として提訴したが、このほど却下され判決は確定した。その後新井氏は刑事事件として提訴するが検察は不起訴とした。

 それを待っていた町長は逆に刑事告発をして、町も新井氏を訴えるという流れになっている。

 そしてそれに伴い、新井氏を擁護する中澤康治町議、電子書籍を書い飯塚玲児氏もそれぞれ名誉棄損で訴えられている。

 そしてさらにさらにことを大きくしたのが「セカンドレイプの町」問題である。

新井氏についたフェミニスト団体が町長に猛抗議をして、庁舎前、湯畑で抗議活動を展開。町長のみならず、議会での扱いに対し、セカンドレイプがあったとして全面対決姿勢を打ち出した。

こうした経緯がすでに2年以上続いている。

そしてこの流れを受けての今回の草津町長選挙であり、言うなればリコール選挙の延長という認識が良いように思う。

 

 こうした一連の流れの端を発したのは、地区の開発にあったという話がある。

町長が進める草津の公共事業に反対を唱える時間湯の関係者が、地区の開発に対して反対運動を起こして、それに激怒した町長が時間湯の改革に踏み切ったという話だ。

 その時間湯の改革に反対する新井氏が、いわゆるセクハラ問題を訴えて町長と対立したという話だ。

 

 漆黒の闇での内容も時間湯の擁護の内容であり、ここに公表するということは時間湯存続のために新井氏がでっち上げた事実を作って時間湯を守ろうとしたという流れだ。

 そのため町長は、改革として時間湯の運営を町に移管し、経理の不正疑惑と医師法違反の可能性があるとして湯長制度を廃止、千代の湯、地蔵の湯の無料化をして、湯長の代わりに管理人を置き、このほど地蔵の湯は、貸切風呂として再オープンすることとなった。

 しかし、時間湯関係者は新井氏との関係は以前から切れていると言い、今回の新井氏の行動はすべて彼女の判断だったという声明を出している。

 そして先日新聞折込になった。湯長の手記では、町長が約束を破って、一方的に開発にすすみ、抗議をしたらありもしない不正経理、そして一回も事故を起こしていないのに医師法違反の疑いといい議会で湯長制度の廃止を決めてしまった。話し合いはなく一方的な処置であり、もとはと言えば町長が約束を破ったことが事の発端である。いわゆる逆切れで理不尽な町長の振舞だとしている。

 

 問題の考察

 

 この黒岩町長と新井氏の対立は、これまでの草津にはなかった前代未聞の町史に残る事件である。

 ここまで草津町が日本全国に知れ渡ったのは、温泉以外ではなかったことだ。その意味でとても興味深い内容と言える。草津市には迷惑な話であるかもしれないが。

 

 この問題の根幹をなすのは、新井氏と町長の関係、時間湯と町長の関係ということになるだろう。

 

 町長の言い分としては、新井氏との不適切な関係はなかった。時間湯は不正が見つかったので改革をした。ということになっている。

 

 新井氏の言い分は、セクハラはあった。町長は嘘をついている。私は被害者である。

 

 時間湯側の言い分は、新井氏とは関係がない。町長は約束を破り、自分の都合で時間湯を廃止した。

 

 このように互いに意見が食い違っている。これだけ反対のことを言っているということは事が単純ではないことを示しているだろう。恐らく、裏でなにか別のベクトルが働いていたのではと考えるのは不自然だろうか。

 我々の目の見えない水面下でのことで揉めてそれが表面に出てきたというのが今回の事件のように思う。

  

 新井氏の町議の任期は黒岩町長の現職の期間と被っており、選挙での応援の約束もあり、時には良好な関係を築いていたようだ。それがここまで骨肉の争いに発展するということは何故なのだろうか。町長の言う時間湯の問題がそれがとするならば、新井氏が人生をかけて争うことなのだろうかと疑問が出てくる。

 町長室以前に彼かがどのような関係であったのか。そのあたりもこの問題に関係をしてくるかもしれない。

 そうでないとこの愛憎劇は説明がつかないように思う。ぜひそのあたりのことを新井氏から聞こえてくると納得がいく。

 

 そして、時間湯の問題に関しては、町長は開発に対して時間湯が邪魔になったのは事実であろう。だから開発以前の動きとして、良好な関係を築いていたという話が出ていて、急速に悪化をしたのは地蔵の湯の開発化進んでからの話である。

 町長が裏切ったのかどうかは定かではないが、時間湯の解体が町長主導の元、進んだのは事実だ。

 改革の根拠として、経理不正、医師法違反についてすべて可能性という憶測で進めているが、実際の聞き取りは行われているという話はなく、また湯長からの反論も出ているところからも町長の強引な進め方が見て取れる。

 また、実際に湯治という観点から見ると、明らかに後退はしている。時間湯が何かしらの疑惑があったとしても湯治として機能していたことは確かであるし、町長が改革をしてその湯治が上手くいっているという話は聞こえてこず。逆にお客が来ない。これは時間湯ではないとする声の方が聞こえてくる。

 

 新井氏の件にしても、時間湯の件にしても問題の根底にあるのはどうも、町長のコミュニケーション不足にあるような気がする。

 ここでいうコミュニケーションとは対立する側に対していかに交渉を重ねるかということである。

 またもう一つ、以前は良好な関係であったという点で新井氏と時間湯側は一致する。

そうであれば、何故関係がこじれたのか。こじれる原因は何だったのか。

 表面上は選挙がらみ、開発がらみとしているが、どうもその裏で何かがあったように感じる。

 

 町長の評判で聞こえてくるのは、草津の財政を赤字から黒字へと改善した。草津へくる観光客を押し上げた。コロナ対策をよくやっている。こうしたポジティブな面はよく言われている。

 半面、やり方が強引、政敵は容赦なく潰す。逆らった職員は左遷。身内をひいきしすぎ。コストのことばかりで文化保存や歴史的価値を無視する。

 という声もある。

 

 しかし、一番の被害者は、町長ではなく、湯治客であろう。

このセクハラ問題に巻き込まれ、今の伝統湯では満足できない入湯客が一番の被害者であり、そのあたりの解決も町長の今後の課題としてあるのではないか。

 

 今後の草津の政局

 

 黒岩町長の4期目が決まり、まだ草津では町長の長期政権は続く。議会運営も継続することを考えると新井氏に対する処置、開発の進め方は変わらないであろう。

 計画としては草津の入り口に立体交差ができるようだ。地蔵地区の整備も最終段階に入っているようで、そのあともさらに開発は進みそうである。

 しかし、来年には草津議会選挙が待ち構えている。今回は草津の補欠議員選挙の話は触れなかったが、実はここでも面白い現象が起こっていた。それはまた後に紹介をしていこうかと思う。

 それはさておき、来年の選挙で町長反対派が出てくるのではという噂もあり、またさすがに4期目で打ち止めであろうことを考えると絶対的権力を握っていた黒岩町長も土台が揺らいでくる可能性がある。

 

 草津の政局は、日本の縮図というか地方の縮図のように見えるし、どこぞの隣国の争いのようにも見える。所詮は田舎の政治と思わず、これが日本の現状とみてみると案外発見できることがあるかもしれない。

草津の元湯長、黒岩町長に猛反論!そして草津温泉はカオスへ

沈黙を破り、元湯長反論へ

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 草津町の黒岩町長の折込は出れど、それに反論をする論調は新井祥子氏の独壇場であったが、ここへきて草津町議会の補欠選挙の立候補者である井田剛文氏からの折込が入った。

 井田氏は元時間湯の湯長である。時間湯の問題をめぐり黒岩町長とは対立する立ち場であり、黒岩町長からは不正会計、医師法違反の疑いをかけられ、指定管理者制度を更新しなかったことから観光公社を退職することになった。

 

 そして、この選挙の直前に井田氏から町長に対する反論の折込が入った。

 

これによると、ちょうちょとの言い分はだいぶ違う。

問題は時間湯のあった地蔵の湯の再開発に端を発するのは間違いなさそうだ。

 時間湯には手を付けないという約束を裏切り、自分の開発に邪魔な時間湯を潰そうと黒岩町長は画策したというのが井田氏の主張である。

 また、不正会計はなく、時間湯においてはこれまで事故は一軒も怒っていないという。

 詳しくは本文を読んでもらいたいが、町長との直接的なやり取りも含めてかなりリアルな内容である。

 これは当事者しかわからないことなので、とても面白い。井田氏が言うには地蔵の湯の開発に邪魔な時間湯を潰すのが目的で、医師法や不正解家は後付けであり、裏切ったのはむしろ黒岩町長であるという。

 さらに商標登録問題は、名前だけでも正当な時間湯を残そうとしたのに、町長が横取りをしたということである。

 町長の一方的な主張の拡散であたかも自分が悪いように言われるのは、我慢の限界を超えたのであろう。上毛新聞も訴えたようである。

 

 

 補選に立候補、選挙の行方は?

 

 そして草津町は、町長選挙、議員補欠選挙の真っただ中である。

 町長選には、問題の新井祥子氏、黒岩町長、海老根あつし氏と恋メンバーがそろった。

 議員候補には、安斉努氏、井田剛文氏、小林純一氏が立候補をした。

 新井祥子氏はいわずもがな、良くも悪くも時の人である。黒岩町長は前人未到の4機目に挑む。海老根つとむ氏は町外からきて選挙に参戦。かつてこれほどカオスな町長選はなかっただろう。

 また、議員選は、安斉氏はGS経営者という。井田氏は元湯長。小林氏は元議員で草津を離れていだが、立候補のために戻ってきたようだ。

 

これからどうなる草津の湯

 

 この草津という町は、とにかく権力闘争が好きな町のようだ。勝ったものが総取りで、負けたものは次の選挙まで苛め抜かれる。良くも悪くも田舎の町。

 生き残るためには力をつけて戦わなければならない。そういう意味で草津は弱肉強食である。

 権力を握れば、司法、行政、立法のすべてを掌握し、モラルがなければやりたい放題。独裁も思いのままだそうだ。

 確かに、議会を掌握すれば、町長の権限というのは大きい。それこそ町民の生活に多大な影響力を持つ。また温泉行政についても同じことが言える。

 ひとえに、時間湯の問題というのはこうした権力に振り回された結果かもしれない。

 冷静に考えれば、湯治をする人がいてお湯が求められていれば、伝統を進めつつ柔軟に対応することもできたはずである。

 

 今の伝統湯の話を聞くと、湯治としての機能は失われ、湯治客もこず、地蔵の時間湯は貸切風呂になるという。

 確かに井田氏の言う時間湯とは、この伝統湯はかけ離れたものに映る。果たしてこの改革はよかったのだろうか。

 湯治客に臨まれているものだろうか。この文章を読み、噂を聞く限りでは甚だ怪しくなってきた。

新聞折込合戦は過熱の一途 まさに草津は戦国時代

 

 

 

 

両者の言い分

 

泥沼の泥縄で町長選、補選

 NPO法人の新聞折込

 草津NPO法人である草津湯治の会からお知らせが入りました。内容はといえば、今草津の話題を一身にさらっている新井祥子氏との関係について、関りが一切ないということを宣言する内容となっています。

こちらは簡単に読めるので下の文章を見てください。

 

 

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 すでに当ブログで何度も掲載しているように、黒岩町長は、新井祥子氏がセクハラを訴えたのは、時間湯を残したいがため電子書籍の著者と結託して陥れたものだとしている。

 その主張に答えたのだろうか。湯治の会としては新井祥子氏とは以前から関りはなかったと主張している。

 また、彼女の主張について勝手にするものには関知をしないとも書かれている。これを踏まえれば、時間湯について新井氏との関係は以前から解消されており、彼女の起こしたセクハラ事件と湯治の会は関係がないということになる。

 しかし、黒岩町長としては、そんなことはないと主張しているのが、下の黒岩信忠新聞である。

 

 そして黒岩町長再び反論

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  はっきり言いまして、今回も長々と書かれている文章で読むのがつらいです。

 

 一言でいうと俺は悪くない。なんですが、それでは身もふたもないので少し解説をしていきます。

 

 セカンドレイプと新井氏側が主張しているが、被害者はわたし黒岩町長である。公開された録音テープからもそれがはっきりとわかる。

 セカンドレイプと言われ、相当のエネルギーを使って冤罪を晴らしてきた。フェミニスト、擁護をする中澤議員は、逆に加害者であり、同罪である。

 新井氏が刑事告訴をしたことに、検察が即座に不起訴としたことは、黒岩の言い分が正しいことが証明された。それこそ待ってましたの展開である。逆に告訴をした。

 

 この事の発端は時間湯改革にある。時間湯改革に反対する中澤康治町議、新井祥子氏が電子書籍を使ってこの黒岩を陥れたのである。

 時間湯をなぜ改革せねばならなかったのか。湯長の医師法違反の可能性、不透明な会計処理、など問題があった。48度の高温浴エビデンスがなく、殺菌作用が効果を発揮するのであって温度は関係ない。これは議会で議論して決定したことである。

 

 こんな内容である。そして相変わらず、疲れる文章である。

 

 新井氏の反論に加えて、先の草津湯治の会の折込を受けて、時間湯のことに言及しているところが目新しいところか。

 

 お怒りはごもっともであるが、べつにこれが本当のことを言っているのかどうかは、一方的な主張なので判断はできない。

 

 実際にあちらの行為があったかなかったと言えば、ないと思うが、しかし、この二人のいさかいの原因が本当に時間湯なのだろうかと疑問が出る。

 なぜなら、新井元町議にとってこれほどの人生をかけた告発をするのになんで、草津の湯治と引き換えなのかということである。

 そして、指一本触れていないのは町長室ではそうだろうが、他の場所ではどうなのという疑問は残る。

 町長の怒りが強ければ強いほど、この二人の間に過去なにがあったのか、本当に時間湯だけのいさかいなのかは怪しい、他に何かあったのではないかと勘繰りたくなる。

 

 そして、ここからさらに次の展開になっていくのだが、

 

 

 ほんとこの町は、面白いね。戦いの連続、まさに草津は戦国時代だ。