湯治は草津の歴史です。
草津には、町の各所にある共同浴場、そして湯治を行っている千代の湯、地蔵の湯の
時間湯、
その他にも、有料の大滝の湯、茣蓙の湯、賽の河原露天風呂と様々なお湯があります。
歴史を紐解くと草津温泉というのは、湯治客が草津のお湯で体を治していた時代があります。
ハンセン病を患った方も草津の湯が効くということで、大勢訪れていた時期もあります。
それが、観光化により湯治は廃れていき、やがて邪魔者扱いをする 或いはよく知らない人が増えました。
しかし、温泉の効能というのは、一般の人が考えている想像をはるかに超えて、薬効をあらわす。ものすごいパワーを秘めています。
その力を存分に活用し、病をいやしていたのが、草津伝統の湯治法時間湯でした。
しかし、6月に、湯長制度を存続せず、8月からは42℃に下げられ、なんちゃって時間湯になり下がりました。
それは、町政の温泉に対する知識の欠如と無知のなせる業であり、
150年以上続く歴史を顧みない暴挙といっていいでしょう。
多くの湯治客と地元の人は心を痛めています。自分たちの歴史と文化を蔑ろにして
開発を強引に進めるやり方に嫌悪感を抱いています。
湯治客は今苦み、悲鳴を上げています。お湯があるからこそ、湯治ができるからこそ草津のお湯は素晴らしいのであって
形骸化してしまえば、ただの温泉となり下がるでしょう。
時間湯を守ってきた歴代湯長はどうなるのでしょうか、光泉寺にある慰霊塔は何なのでしょうか。
草津は自らの首を絞める気でしょうか。
今一度、時間湯が復活することを心より願います。