コロナ後を見据え開発に進む草津

 コロナ対策で町が動き出す。その策と狙い。

 セクハラ問題で一躍海外にまで有名になった草津温泉。その暗いイメージを払拭しようと町の要請で温泉がコロナウイスルに効果があるかどうかを群馬大学から発したベンチャー起業に依頼して調査したところによると、95%の不活化効果が見られたという。

 殺菌効果はもともと知られていた草津温泉だが、こうした研究をなぜ依頼したのか、そしてその狙いを探っていきたいと思う。

 コロナウイルスに酸性温泉は効果があるのか?

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このニュースにもあるように、湯畑の酸性泉には、水道水、硫酸酸性水と比べて、非常に高い不活化の効果があるとしている。

不活化とはウイルスの感染力を失わせる効果があるということだ。

 板橋英之教授によると

  「硫酸酸性水草津温泉水はともに『酸性』で、これがウイルスを不活化させたと推察されます。その上で草津温泉水のほうが不活化の効果が高かったということは、硫酸酸性水にはない、草津温泉水ならではの“成分”が不活化に作用したと考えられます。具体的にどの成分が不活化に効いているのかは、これから調べていきたいと思います」

 と述べている。

今後はこの他の要素でなにが効果があるのかが明らかになれば、コロナ対策の一助になる可能性がある。

 草津温泉に限らず、酸性泉はウイルスに効果があるのではと噂されてきたので他の温泉地でも効果が実証されればさらに温泉の需要は高まり、より温泉地の活性化が見込まれるであろう。

 草津温泉もそれを見越しての依頼であり、手洗い場の創設だろう。すでに手洗い場の建設は進んでおり、依頼とセットであったことは間違いない。

 殺菌効果は湯治場として生きてきた(今はないが)草津温泉の特徴の一つである。

 町としてはなんとかセクハラ問題から世間の目をそらし、コロナ対策も兼ねる対策はないかとの発案だろうから、十中八九町長からのトップダウン政策だろう。

 このところ町の中心地のみの整備に力を入れているが、本人はまず湯畑、地蔵、大滝、温泉門と計画を広げていくという。

 果たして開発してけれど、人は来ずということにならなければよいと案じてしまう。

 コロナ後を見据えた展開を狙う?

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 旅館・ホテルのダメージは他の地域と同様草津温泉も同じである。いや有名温泉であるからこそまだいい方と言って良いだろう。

 しかし、経済通、痛?を標榜する町長にとってはコロナでこのところの懐事情が心もとないことになり、自分の経歴にけちがつく、いやもうけちがついてる経歴をどうにかしたいというのは結構決死な決意があるのだろう。

 そのためには自身のすすめる再整備、つまり施設づくりをどうにかして進めたい、しかし、コロナによって経済的に厳しくなる頃合いになにか起点になるものが欠かせないと思ったのだろうか。

 ネット民の反応

 ヤフコメに載せられたネット民の反応を紹介していこう。

 

 コロナに効果があるというニュースは概ね好評に受け取られている。 しかし、コロナ後の起爆剤とされる開発整備に関しては否定的な意見が多い。

 

 その一部を紹介したい。

草津温泉のコロナに効果の反応。

 

他の温泉でも確認して欲しい!
ウイルスはこれからも変異するだろうし、
もし効果があるなら観光資源の有効活用として起爆剤になるかもしれない。

 

まあ、アルコールごときで死ぬのに、
特殊耐性持ってない限りあの強腐食性の湯に耐えれるわけないわな。

願わくば、草津の湯の成分構成の特殊性による殺菌効果で、
日常利用に難のない程度に薄めたり有害成分を除去しても、
殺菌力維持するという奇跡的な研究結果が出ると嬉しいんだが・・・。

 

那須にある鹿の湯温泉も、かなり殺菌力があるみたいなので、効果あるかも知れません。ただ、刺激が強いので、長く入ってはいけないみたいな事も書いてあります。
日本は温泉大国なので、探せば全国あちこちに効果のある温泉はたくさんあると思います。
こんな時だから、探してみるのも面白いかも知れませんね。個人的には、殺菌力のある源泉がキーワードになるのではないかと思います。湯治場とか…

 

試験菅と皮脂がついた皮膚とでは効果が異なるのでは。
結局街中至るとこに置いてあるアルコールよりは弱い。
なのでほぼ集客目的。議会でも「殺菌力アピールして客呼べないか」と話題にしていたので。
草津町は集客には積極的だが、これを利用した伝統的湯治には消極的。これまでも皮膚病症状のある湯治者が集まるので敬遠し、支援や活用をしたがらない。

 

これ中途半端に報じると飲泉するバカ出てこないか?
あとは高熱出たけどコロナだという事は隠したいとかいう人達が草津に押し寄せないか…
今の日本ならあるぞ。

 

アルミの1円玉を溶かすほど酸が強いのはよく知られおり、特殊な菌しか生きられないらしい。が、手肌に良いかと言うと…???

 

マスコミに掲載される少し前から
すでに手洗い湯の工事を始めていた。

それもどうかと思うけど…

 

北海道釧路管内弟子屈町川湯温泉も、1月末に科学的に殺菌効果があると、裏付けされたとの発表したと、NHK北海道で紹介されている。
摩周湖観光協会によると、強酸性の川湯温泉の温泉水に、どの程度の殺菌効果があるのかを、水道水と温泉水に浸した手に残る細菌の実験を、温泉療法に詳しい札幌国際大学の監修で昨年11月、12月の2回実施している。結果温泉水に浸した手は、水道水に比べ20分の1程度の少なさとの殺菌効果が科学的に裏付けされたとある。草津温泉同様にこの川湯温泉も殺菌効果の特性をPRして発展してほしい。

 

町の整備に関するコメント

 

草津温泉は好きだから、路面凍結の心配が無い時期に、ちょくちょく行くけど、漫画図書館なんかは求めていないなあ。
ゆかりの有る人達の物を集めて展示するのは悪い事では無いだろうけど、漫画図書館はチョット違う気がする…
むしろ、道の駅にある展示室的な物の方が草津の歴史なんかが知れて良いと思うのたが…
後は街全体で取り組むなら、車通勤している方々のマナーアップにも取り組んで頂きたい。と常々思う。

 

私もすきでよく行っておりますが、この地は大反対にあっていたコンビニができてから変わりましたね。湯畑のライトアップも個人的には大嫌いですが、地域の活性化には必要なのかもしれませんね。ただ、足は遠のきますが、あたらしい顧客層を開拓するためには仕方ないのかもしれません。湯畑から下る大阪屋さんの前の古き良き雰囲気が壊れてしまわないよう、行政で保存地域として欲しいです。

 

町の方針だ、と言われればそれまでですが、旅行客が求めるのは「そこかな?」と思います。
目先の目玉施設よりも、古さを活かしつつ、快適性を高める様な方向になると良いと思うのですが。
以前、日帰りで伺った時は、周辺の道の駅は、広い様で狭い(駐車場は満車気味)でしたし、運悪く雨模様で、西の河原温泉の駐車場から温泉までの道中も、距離的に足の悪い方には不便に感じました。
変に近代化しては草津の魅力を逆に損なってしまわないか心配な所です。

 

以前、湯畑の所に有料駐車場があったが今は、そこには停められず上の駐車場から急な坂を降りなくてはならない状況で、車椅子乗った親を湯畑を見せたかったが無理でした。何故か、近隣の商店街に聞いてみたら、身体障害者に不向きらしいです。若者や宿泊者には良いかもしれませんが、湯畑まで、行くにはタクシー乗るしかないとのこと。特別扱いが酷すぎます。そこまでしてまで見たいと思わなくなりました。
危うく、車椅子から手を離したら大変になりそこなりました。

 

など否定的な意見が多くあった。 

 町の狙いと惑わくはこれか。

 町が調査を依頼とあるが、この草津温泉がコロナに効果があるというのはおそらく町長の指示のもと進められたことだろう。

 新井議員とのいわゆるセクハラ裁判でマイナスイメージとなった草津温泉の回復を狙ってのこと。しかし、一方で二人で勝手にやってくれれば、こんな大事にならなかったという声もある。いずれにせよ、集客や観光客を呼び込むための策だということは明らかだ。草津は観光の町なので切実な問題である。

 また、コロナに効果があると言ってもコロナの陽性の人が来てもらっては困るという声も聞く。とくに旅館は一番被害を恐れているので、複雑な思いもある。

 開発については、湯畑だけなんでという声と、町がきれいになっていいという話が交じる。

 道路を整備をもっと郊外にまでしてほしいという声があるが、予算の関係ということで湯畑周辺の整備と選挙で応援してもらったところの道路整備にとどまっている。

 それから、再整備についても歴史を無視している。湯治としての温泉場の雰囲気を壊わしているという声もある。

 ネガティブなことばかり書いているが、町長の権限が強く異論が出にくい町であり、コロナの影響が一層拍車を掛けている感があるためあえて耳の痛いことを書いている。

 そうした意見も踏まえて、よりよい町ができることを願う。