守らないやつは粛清です。

自治体を悩ますごみ問題

 家庭、事業者から出るごみの処理はどこの自治体でも頭を悩ます問題でしょう。処理をする側だけでなく、排出する側もどのようなルールでどう出せばよいのか迷い、近頃では複雑な分別に頭を悩ますこともあります。

 リサイクルが進み、海洋プラスチックごみなどの環境への影響が危惧されることもあり、これからもごみの取り扱いは益々大事になっていくことでしょう。

 これまで都市部と比べてごみの分別が比較的大雑把だった地域でもこれからはきちんと分別、指定日を守る。事業者回収のごみは分けるときちんとルールに則った仕訳が必須になると思います。

 

そして、草津町もそれは例外ではありません。

 

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ごみ問題

 上記の文章が、町より出ました。新聞の折り込みをするということは、町もこの問題を深刻に受け止めていると証拠だと思います。

草津町のごみ分別の状況

 草津町では分別に関しては、可燃、不燃の分別に、プラスチックごみ、びんかんごみ(リサイクル)と大まかに3種類の分別になっています。回収はほぼ毎日ありますが、決められた曜日に、決められたゴミ出しをします。例えば第一週月曜日は不燃ごみだとか、第2週の水曜日はリサイクルごみだとかです。

 ごみの分別については、瓶の色だとか、プラスチックの種類だとか細かくは分類されていません。リサイクルごみはびんかんプラスチック一緒にまとめてもよいですが、リサイクルセンターで分別しているので、出し手によってはそこを分別している人もいます。

 都市部と比べると大雑把な印象ですが、これも事情があります。草津の町は古くからいる町民もいますが、観光業が主体なので他所から来る人もかなりいます。また町から出る人来る人の往来が頻繁にあるのでゴミ出しのルールを徹底させるのが近隣と比べてなかなか難しい面があります。

 また昨今では、国外の従業員も増えてその遂行がますます難しくなっています。ほんらいなら、家電などのリサイクルごみは事業者の回収ですが、ごみ置き場に捨てる例が町の各所であります。

 そうした場合、出した人を特定するのは難しく、結局はその地区で処理をしなければならなくなります。本来は出し手が処理するのを各地区の負担となっているのが現状です。

 事業者も本来事業ごみは専用に回収していますが、一般ごみとして出すごみもあるため、従業員に対するルールの徹底がなされいるかも問われてくるところだと思います。

 今回の町長の折込もそうした経緯を踏まえて、ごみの分別徹底を促すことを目的としたものなのでしょう。

 このようにごみの分別の仕方も各国の言語を載せて、HPで掲載しています。配布もしておりやれるだけのことはしているのですが、分別の意識が高い人はみますが、そもそも意識の低い人には効果は低いでしょう。

家庭ごみの分け方(日本語版、英語版、中国語版) | 草津町

 

町長名で折込、警鐘を鳴らす意図

 

 黒岩町長は折込が大好きです。HPなどの告知を使わずこうして警告を出すのは上から締め付けて徹底させようという為だと思われます。

 得意である法律を駆使して、強く警告することでこのごみ問題をよりよく改善させようということです。

 実際に黒岩町長は守らないものへの圧力をかけます。ルールを犯した者は徹底的に叩くという方針です。

ルールは、議会など行政の決めたルールであり、その頂点に立つ町長の意向は強く反映されています。草津町は町長のオール与党体制なので町長の意向=議会の意向が成立しやすいのです。

 ですのでこうした折込をいれて警鐘を鳴らすことは効果があるのです。

 

 このような状況で、口さがない人は草津町は、中国共産党の体制だとか、北朝鮮の体制のようだとかいう方もいます。

 確かに狭い町なので、誰が何をしたかはわかりますし、隣目の監視から悪いことはできないという雰囲気もあります。

 また同調圧力も強くて、特に町の行政の意向は通りやすい地域といえます。しかし、このごみ問題に関してはルールはルールでありきちんと分別して、指定の日に出すのは環境にも処理する側にとっても良いことなので、徹底することは良いと思われます。

 草津町中国共産党体制なのかはわかりませんが、黒岩総書記が、実力を行使し、法律論をかざしてお願いすることは理にかなっているかと思われます。