長野原で死亡事故発生
草津のおひざ下、群馬県にある長野原町で8日、軽自動車とバイク二台により痛ましい交通事故が発生した。
事故が起きたのは、草津の入り口である群馬県長野原町長野原の国道145号線の坪井大橋である。
吾妻川にかかる見晴らしの良い直線の橋の上で事故は起こった。この長野原町は八ッ場ダムで有名なところで草津町へと続く国道292号につながる橋である。近年道路が整備されて交通量も多くなり、信号も少ないことからスピードに乗って進む車両が多く、ひとたび事故が起これば大惨事となる確率も高くなるところである。
ニュースによると、草津町議長の黒岩卓さんの運転する軽自動車が対向車線をはみ出し、埼玉県熊谷市妻沼の板橋優さん(45)運転の大型バイクと、その後ろを走っていた同市下恩田の相川直希さん(58)運転の大型バイクに衝突し、その影響で板橋さんは胸を強打し死亡、相川さんは骨盤の骨を折る重傷を負った。なお軽乗用車を運転していた黒岩さんは軽傷ということだ。
亡くなられた板橋優さんのご冥福をお祈りいたします。
現場は大きな直線の橋上で見通しが良く、特に対向車線にはみ出すような障害も見当たらない場所であるが、原因は調査中とのこと。
この季節は気候も良く白根にツーリングに来るバイクも増加する。吾妻川に架かる橋や周辺の道路が整備されたことから、どの車もかなりのスピードを出している。恐らくこの事故当時もスピートはかなり出ていたと推察される。
対向車線にはみ出した軽自動車を運転していた黒岩卓さん(73)は草津町の町議会議長を務める方で、あの有名な新井議員と町長の問題で、リコール選挙を先頭に立って陣頭指揮を執った方である。
しかし、近年世間で騒がれている高齢者運転による死亡事故なので、社会的影響からおそらく議長辞任は避けられないだろう。
この事故が起こった吾妻郡地域はやはり、高齢者ドライバーが多い場所である。生活のためにはどうしても車が必要であり、公共交通機関も使い勝手が不便なため高齢者になっても運転する人が多い。だからと言って高齢者から免許と取り上げれば生活には大いに支障をきたす。
解決には行政が何らかの手を打つ必要があり、それをしなければ今後も同様の事故は無くなりはしないだろう。
公共交通機関の充実には地方行政では限界があり、抜本的な是正にはつながらないことから、中央政府が対策を取らなければどうにもならないことだ。
このような痛ましい事故を無くすため、政府が早急な対策を打つことを願うばかりである。