コロナ陽性者急増!草津町のワクチン接種状況

コロナについて町長の新聞折り込み

 

 草津町で流行っている新聞の折込みがまたありました。

今回は、コロナに関する町長からのメッセージです。新聞の折込み購読者しか手にすることはできませんので、現状の草津でどのようなことが起きているのかお知らせするためにブログに掲載いたします。

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草津町がなぜワクチンを確保できるのか。

 ワクチンの接種は9月中旬でほぼ完了し、住民の8割以上がワクチン接種を終えることになりそうです。

 ワクチンに関してはファイザー製とモデルナ製を選択できます。人口が少ないので混乱もなくスムーズな対応ができ、町民一丸となって接種できている模様です。

 あくまで推測ですが、草津町でなぜ早くワクチンを確保できるのかというと、草津が有名な温泉地でありこの地域での経済の中心地であるということも考慮されたかと思います。また緊急事態宣言下でも観光客は途絶えず、首都圏からの流入が止まらないため、山本知事がそのあたりの事情を考慮した可能性もあります。また知事の出身地でもあり、注目される土地でもあるので宣伝効果もあると思います。

 黒岩町長は国と県にいち早く働きかけたといっていますので、それもワクチンが早く手に入った一因であるとも思います。

 そして町長も医療関係者と同様、いち早くワクチン接種をしていました。即断即決を自認する町長の本領発揮です。草津の町長はよくも悪くも独裁政権、いわば中国共産党と似ています。議会を掌握し、経済的、政治的権限を握っています。逆らえば徹底的な報復が待っているので表立って逆らう人はごくわずかです。

 政治的判断が早いということは、それだけ権力を自由に使える立場にいるということです。今回のコロナ対策はその良い面がでました。

 そうした目線で文章を読むとまた違った見方ができると思います。

 

コロナの草津町の今

 都会から離れた草津町でもコロナの影響は拡大しています。飲食店から始まり、大手旅館や公共施設でもコロナの陽性者が出ました。風評被害を避ける観点から表立って公表をしていませんので、噂だけが飛び交っている状態です。

 全国的にそうであるように各飲食店、旅館、ホテルは大打撃を受けています。緊急事態宣言がなされる前は、営業しても人が少なく、かといって保証をされるわけでもなく苦しい状態が続いています。何とか持ちこたえているというのが現状です。

 そうしたこともこの折込みを出す要因になっているかと推測します。それだけ観光地という地域性から危機感があるのではないでしょうか。

 草津には来てほしいが、コロナの影響は少なくしたい。相矛盾する命題を突き付けられて政府が方針を出さず混乱している現状では今しばらくこんな状態が続きそうです。

 

長雨になった夏、草津の天気を考察する。

 

草津温泉の天気と気候

 

 今年(2021年)の夏は全国的に大雨が長く続く珍しい年となりました。特に西日本では甚大な被害をもたらしており、被害にあわれている方にはご心痛いかばかりかと察しいたします。

 

 一説には近年の温暖化の影響により、日本付近にある前線が押し下げられて停滞する現象が近年起きているといいます。

 オホーツク海高気圧と太平洋高気圧が日本上空で拮抗し、冷たい空気と湿った空気が入り込み大雨を降らす前線が居座るというそうです。

 気象庁では梅雨前線の延長とはとらえず、これを停滞前線と考えてるという報道もありました。

 

 ニュースではここ数年、梅雨の時期、台風の季節には西日本を中心にかなりの大雨、洪水の被害が出ている印象です。

 気象庁の発表を見ても、西日本特に九州においては毎年のように、大雨による洪水、土砂災害の事例が報告されています。

 近年言われている異常気象ですが、毎年続けば、これは異常ではなく状態となっている感じはあります。

 

 その要因として挙げられているのが、温室効果ガス(CO2)の排出を要因として世界規模で気温が上昇する温暖化があります。

 この温暖化については、異論を唱える科学者や専門家もいますが、学術的なコンセンサスにおいてCO2が影響を及ぼしているという意見はほぼ一致しているので今のところは気温上昇が温室効果ガスによるのは間違いないでしょう。

 このことを踏まえて、ローカル地域である群馬県草津温泉でも気候の変化などがどうなっているのかを見ていこうと思います。

 

 

概況

草津は、標高1000メートルを超える高地にあり、夏は涼しく、冬は寒い地域である。

群馬に西側という位置にあるにしては、もっと緯度の高い地域の気象になる。

夏、冬問わず気温、気象の変化が大きく、いわゆる山の天気という印象を与える。

 草津の平均気温は7.4℃ 前橋市の平均気温は14.6℃ 

降水量は1728.7mm 群馬県の平均1396mm 気温は低く、雨は多く降る気候といえる。

 因みに全国の降水量ランキングでは444位、群馬県内では4位に当たる。これが多いか少ないかはあなた次第だ。

 降雪については1991年から2020年の調べで

 最深積雪(積もった量の最高値)2月で94センチ、

 降雪の深さ(ある時間内に、地表に降り積もった雪などの固形降水の深さをいいます。
気象庁では正時値と1時間前の正時値との差を求め正の値を正時値の降雪量(降雪の深さ)としています)

 これも2月では28センチとなる。

 

 基本的には夏は涼しく、冬は寒い。雨と雪は多めで天気は日中を通して変わりやすいというのが肌感である。

 

草津の四季

 

あくまで所感ではあるが、草津温泉の春夏秋冬がどのようなものかを述べたいと思う。

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しゃくなげの花

 

春は遅い草津

 草津ではゴールデンウィークまでは雪が降る。とはいえ大雪になるのは1月、2月がピークでそれ以降は降っても積もる雪にはなっていかない。風は白根から吹き降ろす風が強く吹くときもあり、冷たい。三寒四温というがくさつでは四寒三温という感じ。

 桜はソメイヨシノではなく、山桜でこちらも5月のゴールデンウィークあたりが咲く時期となる。草津に入る道路沿いを山桜が出迎えてくれるのは見どころである。その他シャクナゲも春にさく花で草津の名物であり、この頃の草津は色彩が豊かになる。

 白根の高原ルートが開くのもゴールデンウィークなのはこの時期まで降雪、路面凍結があるからだと考えられる。

 

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白根の火口湖


夏は白根の風が吹く

 夏でも草津は30℃を超える日はほとんどない。路上では気温がそれ以上に上がるかもしれないが、草津節にも「夏は暑さ白根の風が吹くよ」とあるように、涼しい風が吹くためさわやかな気候となる。とはいへ、日差しは強く、日向にいれば汗をかくほどには暑い。

 昔はクーラーいらずだったというが、近頃はエアコンがないと厳しい暑さになっている。温暖化の影響と考えられる。

 天気は変わりやすく、午後、夕方になると突然の雷雨が激しく降ることもしばしば、基本的に午後は天気が崩れやすい。出かけるときは雨具が必要となるだろう。

 白根の山から天候は崩れていくのでそちらの雲の様子を見れば雨が降るのかどうかの予想はつく。この季節の雨はすぐに上がったり、短い間隔で降ったりやんだりを繰り返したりする。そして朝になればまた晴れるという日も多い。

 

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白根神社


秋は涼しいを超えて寒い。

 遅い春とは違い、涼しい秋の紅葉は早い。8月1日から3日ごろに行われる草津温泉感祭が終わると、草津に吹く風に秋の気配が漂い始める。

9月に入ると気温は徐々に下がり始め朝晩には冷え込んでくる。紅葉は白根の山から下りてきて町中まで達するのは10月の初旬から中旬ごろになる。

 秋雨前線があるので雨も降りがちだが、夏と違い1日中晴れている時もある。

 

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冬の湯畑


長く寒い冬

 気温は真冬で暖かければ日中でも3、4度ぐらいある。寒いときは氷点下10以下という感じ。

 雪は、早ければ12月の中旬から降り始め、遅くとも12月の下旬には初雪となる。ピークは1月から2月で大雪となると一日で腰ぐらいまで積もるときもある。近年では道路の融雪が進み、路上に降り積もるところも少なくなっているが狭い路地などに車で入ると冬仕様になっていない車は立ち往生する危険もある。

 湯畑にはイルミネーションされた大きなツリーが登場し、季節を感じさせる。温泉の熱さとの寒暖差が激しいので事故が多いのもこの季節。

  基本的には五月まで雪が残るので寒さは長く続く。それだけに温泉のありがたみは大きい。昔の草津は冬住といって、冬の寒さの厳しいときは下の六合村に降りて過ごし、5月になると戻り草津で生活したという。

 生産物がないし、経済的な事情もあっただろうが寒さが厳しいということを物語っている。

 

 

 

草津の新名所「裏草津」に広場などが完成 新たな名所に

湯畑の裏に公園が完成

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 群馬県草津温泉といえば、たくさんの湯が流れている町の中心地、湯畑は有名だが、その周囲に建つ大きな旅館の大東館の裏手に当たる地蔵地区は、観光客が押し寄せないひっそりとした空間である。

 

 その地蔵地区の地蔵堂、地蔵の湯の周辺を整備してゆったりとくつろげる空間ができたというのが今回のお題である。

 

 もともと、ここには地蔵の湯、足湯、地蔵の公園はあった。それをすべて一新して新しい草津の名所にしようというのが、今回のプジェクトである。

 総工費2億6千万。

www.youtube.com

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 足湯は以前のものを新たに作り直し手洗い場を併設し、地蔵の源泉には屋根を付け、目洗い場を新設、地蔵の湯の横に階段を付けてその上の空き地に、まんが図書館、カフェを作った。

 その上の空間はデッキ、ベンチ、そして棚田上の植え込みを整備して、夜にはライトアップを施してある。

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開放感のある作り

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湯畑整備と同様の建築デザイン事務所が手掛けているため、統一感はある。

 

 こうしてきれいに整備されることは、観光にとっては新しい観光スポットとして期待できるだろう。作りはニュースソースを見ていると、それほど人の入込は期待せず、くつろげる空間を作りたかった模様だ。

 

 採算度外視で公共施設を作れるのだから、草津温泉は恵まれているのだと感じることができるだろう。

  

 本来であれば、高台のカフェに業者を入れてオープンをしたかったようだが、この不景気に応募もなく、引き続き募集をするらしい。家賃や利用については話し合いでまとめるそうだ。

草津温泉「地蔵高台施設等」指定管理者の募集について | 草津町

 

 

地蔵地区とは

 

 そもそも、地蔵区とはどういった場所なのであろう。古くは、時間湯という湯治場を中心に湯治宿や置屋があった場所と聞いている。

 時間湯は、草津伝統の湯治法であり、高温に3分間の入浴をして、それを繰り返すことにより体を治していくという手法である。この地蔵の時間湯はつい最近まで行われていたようだが、町長の政策に合わなくて、今は行われていないらしい。時間湯のあとは貸切風呂にする予定だという話だ。

 

 そしてその地蔵の源泉を見守っているのが地蔵堂である。屋根が出来て見えにくくなってしまったが、地蔵堂は地蔵地区のシンボルであり、目あらい地蔵があるように目の病気に効くという言い伝えがある。

 

 つまり、これも湯治にまつわる歴史があるといえよう。湯治が流行れば、その人の流れで湯治宿も流行るということで、地蔵区には多くの湯治宿があったらしい。

 

 今の地蔵の湯のところには山田屋という、山本一太知事の実家があったというし、道を大滝の湯へ降りていく両脇には湯治宿が並んでいたそうだ。人の行きかいも多く、今よりも賑わっていたらしい。

 

 そして地蔵から急坂を下った今の大滝の湯のあたりには、ハンセン病患者の集まる湯ノ沢地区があったそうだ。

 つまり、この地蔵の地区というのは古くは、湯治としての中心地であり、多くの湯治客でにぎわった場所であり、その名残が時間湯であり、地蔵堂である。

 

 今ではその面影はなくなってしまったが、地蔵の湯の隣にある月洲屋がかろうじて当時の湯治の雰囲気を伝えている。

 

今後の地蔵地区はどうなっていく。

 

 地蔵の観光スポットがリニューアルしたことで、ある程度は人の流れが期待されるところだが、言われているようにゆっくりと癒される空間であるというコンセプトから、多くの人を集めて、賑わうということはないだろう。

 また場所的にも広さはなく、ゆっくりと散歩でもしてくつろぐという使い方になる。

 

 足湯をして、地蔵の湯につかり、カフェでくつろげれば観光客のニーズにはとりあえず合致するかもしれない。

 

 しかし、裏を返せばそれだけである。

 

 この地蔵区に関しても、コンテンツとしての魅力が足りない印象だ。

 まさか、この整備で終わりということもないだろうがいかがだろうか。

 

 結局のところ、いくらきれいにしようが、癒される空間にしようが中身が伴わなければ、うわっ滑りしているだけになってしまう。

 

 それは何故なのだろうかと考えた時に、やはり歴史を継承していない建造物、知的好奇心を満たすのに不十分な施設だと考える。

 なぜ、まんが図書館なのだろうか、何故百年石の制作なのだろうか。地蔵堂とのつながりがそこにはあるのだろうか。草津にゆかりがある漫画家というが、どのようにかかわりどのような歴史があるのか。 湯治場としての伝統は何処に見られるのだろうか。リラックスとか癒しというあいまいな表現で草津温泉を語ってしまうと日本一の温泉への軽薄感が出ると感じてしまう。

 

 そいうしたものの説明が十分にはなされていないことに普通感を覚える。

 

 癒しを標榜するなら、当然湯治とのつながりが突出している場所として飛び出たものがあるのかといえば、そこはトーンダウンしている。

 時間湯もなくしてしまったので、そのあたりに何か、意図するところがあったのだろうか。

 

 草津のテーマーパーク化という新しい試みをしたかったのかもしれないが、現時点では普通のきれいな公園の域を出ていない印象だ。

 

 今後の展開に期待をしたい。

 

 

 

守らないやつは粛清です。

自治体を悩ますごみ問題

 家庭、事業者から出るごみの処理はどこの自治体でも頭を悩ます問題でしょう。処理をする側だけでなく、排出する側もどのようなルールでどう出せばよいのか迷い、近頃では複雑な分別に頭を悩ますこともあります。

 リサイクルが進み、海洋プラスチックごみなどの環境への影響が危惧されることもあり、これからもごみの取り扱いは益々大事になっていくことでしょう。

 これまで都市部と比べてごみの分別が比較的大雑把だった地域でもこれからはきちんと分別、指定日を守る。事業者回収のごみは分けるときちんとルールに則った仕訳が必須になると思います。

 

そして、草津町もそれは例外ではありません。

 

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ごみ問題

 上記の文章が、町より出ました。新聞の折り込みをするということは、町もこの問題を深刻に受け止めていると証拠だと思います。

草津町のごみ分別の状況

 草津町では分別に関しては、可燃、不燃の分別に、プラスチックごみ、びんかんごみ(リサイクル)と大まかに3種類の分別になっています。回収はほぼ毎日ありますが、決められた曜日に、決められたゴミ出しをします。例えば第一週月曜日は不燃ごみだとか、第2週の水曜日はリサイクルごみだとかです。

 ごみの分別については、瓶の色だとか、プラスチックの種類だとか細かくは分類されていません。リサイクルごみはびんかんプラスチック一緒にまとめてもよいですが、リサイクルセンターで分別しているので、出し手によってはそこを分別している人もいます。

 都市部と比べると大雑把な印象ですが、これも事情があります。草津の町は古くからいる町民もいますが、観光業が主体なので他所から来る人もかなりいます。また町から出る人来る人の往来が頻繁にあるのでゴミ出しのルールを徹底させるのが近隣と比べてなかなか難しい面があります。

 また昨今では、国外の従業員も増えてその遂行がますます難しくなっています。ほんらいなら、家電などのリサイクルごみは事業者の回収ですが、ごみ置き場に捨てる例が町の各所であります。

 そうした場合、出した人を特定するのは難しく、結局はその地区で処理をしなければならなくなります。本来は出し手が処理するのを各地区の負担となっているのが現状です。

 事業者も本来事業ごみは専用に回収していますが、一般ごみとして出すごみもあるため、従業員に対するルールの徹底がなされいるかも問われてくるところだと思います。

 今回の町長の折込もそうした経緯を踏まえて、ごみの分別徹底を促すことを目的としたものなのでしょう。

 このようにごみの分別の仕方も各国の言語を載せて、HPで掲載しています。配布もしておりやれるだけのことはしているのですが、分別の意識が高い人はみますが、そもそも意識の低い人には効果は低いでしょう。

家庭ごみの分け方(日本語版、英語版、中国語版) | 草津町

 

町長名で折込、警鐘を鳴らす意図

 

 黒岩町長は折込が大好きです。HPなどの告知を使わずこうして警告を出すのは上から締め付けて徹底させようという為だと思われます。

 得意である法律を駆使して、強く警告することでこのごみ問題をよりよく改善させようということです。

 実際に黒岩町長は守らないものへの圧力をかけます。ルールを犯した者は徹底的に叩くという方針です。

ルールは、議会など行政の決めたルールであり、その頂点に立つ町長の意向は強く反映されています。草津町は町長のオール与党体制なので町長の意向=議会の意向が成立しやすいのです。

 ですのでこうした折込をいれて警鐘を鳴らすことは効果があるのです。

 

 このような状況で、口さがない人は草津町は、中国共産党の体制だとか、北朝鮮の体制のようだとかいう方もいます。

 確かに狭い町なので、誰が何をしたかはわかりますし、隣目の監視から悪いことはできないという雰囲気もあります。

 また同調圧力も強くて、特に町の行政の意向は通りやすい地域といえます。しかし、このごみ問題に関してはルールはルールでありきちんと分別して、指定の日に出すのは環境にも処理する側にとっても良いことなので、徹底することは良いと思われます。

 草津町中国共産党体制なのかはわかりませんが、黒岩総書記が、実力を行使し、法律論をかざしてお願いすることは理にかなっているかと思われます。

 

 

 

6つの源泉のちょっとした裏話

草津の源泉は6つあるが、あまり知られていない裏話。

 

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湯畑の風景。湯を流して湯花を採取する

www.jomo-news.co.jp

 新聞の記事中には6つの源泉が草津にはあることが紹介されている。

 

 その6つとは、

  1. 湯畑源泉(ゆばたけ)
  2. 万代鉱源泉(ばんだいこう)
  3. 白旗源泉(しらはた)
  4. 地蔵源泉(じぞう)
  5. 西の河原源泉(さいのかわら)
  6. 煮川源泉(にがわ)

 である。

 

 草津温泉は酸性度の高い温泉で、一般には硫黄泉として知られているが、正確には酸性・含硫黄ーアルミニュウムー硫酸塩ー塩化物泉(硫化水素型)と呼ばれている温泉だ。

酸性泉であり、硫黄やアルミニュウム、硫酸塩が含まれていて、なおかつ塩化物泉であり、硫化水素も溶け込んでいるという意味合いである。

 

一言で言うと多様な成分が含まれている酸性泉。ということだ。

 

白根に降った雪の雪解け水が長い時間をかけて草津の町へ流れ込み、その流れ込む前に毛細血管のように地中を伝い各場所で自然湧出した。

 

その代表的なポイントが記事に上がっている6つの源泉なのである。

 

草津温泉は高温かつ、希少金属などの微量金属も含まれており、湧きだす場所によってPH(ペーハー)や含まれる成分が微妙に違ってくる。

それが源泉の性格に現れるのだが、その差を観光客が見分けることは難しい。しかし、古くは湯治の湯として使われてきた温泉であり、その微妙な違いも活用して温泉の利用を促進してきたこともあった。

今ではその違いを分かる人も少なくはなってきたが、記事で紹介されていないことも含めて補足させていただこう。

 

湯畑源泉

 

 草津温泉といえばほぼ、この湯畑のイメージがあるだろう。湯花を採取する樋があるのが特徴的だ。湯花は記事にあるとおり採取量は減っている。その原因が何なのかははっきりしない。温泉脈の変化という声もあれば、引用のし過ぎという声もある。いずれにせよ昔より湯量が減っているは確かだろう。

 古くは、今の滝のように流れている湯畑下部には打たせ湯があり、ほぼ無料で利用できたなか有料の浴場あがり、入浴していたらしい。

 そして今の足湯になっているところには、松の湯という時間湯があり、今の手洗い場になってい所には馬のための温泉があったという。

 

 昔の草津は湯畑周辺を指しており今のように開けてはいなかった。まさに湯畑といえば草津温泉そのものであろう。

 

 記事で紹介されているなかで気になるのは、八代将軍おくみ上げの湯であるが、湯畑の中にある碑は、もともと湯畑の下にあったものを現町長が移した経緯があり、碑が立っているところがくみ上げた場所ではないことは留意したいところだ。

 また、千代の湯の時間湯の源泉は湯畑ではなく、熱の湯源泉でありそれも千代の湯の共同浴場とは分けてみる必要がある。

 熱の湯はもともと時間湯が行われていた場所であり、今は観光スポットになったが、伝統的な湯治場であった。湯もみもショーとして行われている揉み方ではなくもっと豪快、かつ繊細な揉み方であり、その技術の継承はなされていない。

 

 湯畑の源泉からはさまざまな旅館、家庭へ湯が供給されているが、ハンセン病施設の楽泉園への供給パイプもある。遠く離れた場所でも湯を送ることができる草津温泉のパワーと湧出量はこのことを見ても日本一というのにふさわしいだろう。

 

万代鉱源泉

 

万代鉱の特徴はとにかく酸性度が高いので、入浴の刺激が強く人によってはちくちくするという感覚になる。肌の弱い人にはそのまま入るにはあまり向かない温泉である。

それもそのはず、この源泉は硫黄鉱から偶然に掘り当ててしまった湯で、自然湧出ではない源泉である。

他の源泉より高いところ、つまり山に近いところから湧くため温度が高く湧出量が多い。そのため多くの施設で利用されている源泉である。

 

白旗源泉

 

 白旗の湯ももともと時間湯があった湯である。現在の場所ではなく茣蓙の湯の隣の源泉の場所にあったという。

 昔は源泉の上に時間湯を建てるのが普通だった。今の共同浴場で観光客でも一番熱い湯が楽しめる場所である。その温度は時に48℃をあるのではないだろうか。草津では42℃を推奨しているが時間湯は潰してしまっても、健康上問題ある温度を使っても伝統を守ろうとしているのだろう。

 

地蔵源泉

 

 地蔵源泉はちょうど湯畑の裏にある小さな源泉で草津の中でも良質な湯が沸くと有名であり、ファンも多い。現在は開発がすすめられ徐々に整備されている。

 もとは時間湯を中心とする湯治場と湯治宿で構成されていたが時代の変化とともに湯治色は薄まっていった。記事には時間湯があるように記載されているが、現在の地蔵時間湯は町長の元、廃止となり湯治の歴史は終わっている。

 それは時代の流れではなく、町長の独自の判断で文化の継承が途絶えたのは問題がある。けっして光は当たっていない。

 地蔵区の整備に関しても箱モノ行政という批判も出ている。作ったはいいがコロナ禍で採算は見込めるのか。維持できるのかと不安はつきない。

 

西の河原源泉

 

 西の河原は湯畑同様、ライトアップがなされ幻想的な雰囲気がある。歩道、足湯も整備され人気の観光スポットとなっている。

 河原の中ごろに東京大田区の穴守稲荷の分社がある。

 その近くにあるのが鬼の茶釜と呼ばれる源泉が湧き出す岩がある。誤って入った人がやけどを負い救急車騒ぎになったことがあるくらい湯は熱い。湯畑など周辺で湯治のできない人がこの西の河原にきて入浴した話もある。

 

煮川源泉

 

 この6つの中では白根から一番下にある小さな源泉。源泉と湯舟が近いことから温度が保たれ地元のファンも多い。

 湯畑から離れているとはいえ、白幡に次ぐ高温が楽しめる湯である。浴槽は狭いがお湯は良質である。

 

 

 

 草津共同浴場は概してどこも温度がある。観光客が入れるのは白旗、地蔵、千代、煮川、あとはコロナの影響もあり、今は町民のための浴場となっている。

 気を付けたいのは入るのは、入浴は自己責任ということである。とくに飲酒後の入浴は危険である。毎年どこかの浴場で人が浮いている。

 また、地域の人の日頃の浴場でもあるためマナーを守って入浴されたい。そうして気持ちよく入れば、草津の湯はきっと旅の疲れをいやしてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

早期のワクチン接種、早期の火消しを図る。

 自治体の長が住民に先駆けてワクチン接種

 

 各地方自治体において、その長たる責任者が、コロナワクチンの接種を優先して行っているという話題が取りざたされている。

 

www.asahi.com

ibarakinews.jp

 

 そして群馬県においても9市町村の町村長がワクチン接種をしていたという記事が上毛新聞に掲載された。

www.jomo-news.co.jp

 

医療従事者、そして高齢者とコロナに感染するのリスク、重篤な症状に陥りやすい人から優先して行われているワクチン接種であるが、そのような中、自治体のトップが優先的にワクチン接種の優遇を受けているのではないかという疑惑がもたれている。

 

そうして声の中、草津町長の黒岩氏も、その批判にこたえるために5月18日付で新聞折込を打った。

 

黒岩町長新聞折込を打つ

 

セクハラ問題の時と同様、全国のニュースになったため黒岩町長も早めに手を打ったようだ。

それがこちらの折込。

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草津町長の説明1

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黒岩町長の説明2

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草津町長の説明3

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黒岩町長の説明4

 いつもどおり、B4裏表に記述があり、十分に説明責任を話す内容になっている。

しかし、例によって文章量も多く、忙しく長文を読む暇のない諸兄にはこの文章を最後までよくことは少し苦痛であろう。

 要約をすると次の主張となる。

 

  • 町長は高齢者(74歳)である。
  • キャンセルがあったので破棄はもったいないので接種した。
  • 行政の長になにかあったら大変だ。
  • ワクチン接種は順調である。
  • 町民からは感謝されてる。
  • 草津温泉はコロナの不活化に効果がある。
  • 白根の火山対策は万全を期している。

 

 コロナのワクチン接種をしたことについての説明は、上の色の変わっている三点である。

あとの項目については、コロナ対策の説明であったり、草津温泉の効果であったり、白根の火山に関することで自分がどれだけ尽力しているかを町民にレクチャーする内容となっている。

 

説明責任は果たされたのか。

今回の折込を読めば、町長がなぜコロナのワクチンを予約を待たず受けたのかはよくわかる。

打診があり、破棄をなるべく避けるように指示があったため、予約があったにもかかわらず、急遽接種した。

それもこれも、行政のトップの責任は重く何かあったら、行政の遅滞を招く結果となる。

自分がいなければ行政は動かない。だから接種した後も休まず働いている。

接種も順調、白根防災も万全、温泉もコロナに効果がある。私は頑張っている。分かるな。分かるだろ。

 

確かに、この文章では説明責任は十分に果たされている。

 

しかし、新聞購読を行っているのは草津でも限られた層で、折込をしたからといって新聞を取っていないところには行き届かないのが残念なところである。

広報ということであれば、HPを使う手もあったが従来通りの方法で町民に告知している。

 

結果的にみれば、町長のワクチン接種に関しては、大した話題になってはいない。74歳という高齢者であり、優先されるワクチン接種の対象者であることも批判的なものはない。

 

しかし、新聞の折り込みで饒舌に語ることは、自らは負い目を感じているのであろう。理由はあるにせよフライングに変わりはなく。味方によっては優遇と取らかねない行為だからだ。

 

そこで説明責任として、自分の考えを述べたのであろうが、しかしこれも見方によっては、言い訳と自慢話に終始していると取られかねない。

文章も、説明にしては高圧的な感じがあり、自分の正当性を主張し、実績を誇示して相手の反論を許さない印象である。

 

確かに説明責任は果たしているが、印象としては正直、微妙なところである。

というのも、自分はこれだけ頑張っていますという主張が全面に出すぎていて、挙句町民からもお礼を言われたと自ら言ってしまうあたり、イタイ人、を感じてしまう。

 

非がないのなら、堂々としていればよいという思いはわからなくもないが、

自慢話をつけ足してしまうあたり、疚しさと突っ込まれたくないという心の表れが見えてしまう。

ちょっと、この人大丈夫かと感じる。

いずれにせよ頑張っているのはわかるし、早く打ったからといって別に高齢者なんだから悪くはないと思うが、心労があるのか。ちょっとこの文章からは心の不安定さを感じる。

 

セクハラ裁判で疲れているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然の産物、草津温泉に大型旅館が少ない件

草津温泉に大型旅館が少ない理由

日本の温泉百選では18年連続、温泉大賞では9年連続、もう一度行きたい温泉では6年連続2位の日本一の草津温泉

緊急事態宣言も続き、コロナ禍の影響があるなかでも、若者を中心に多くの方が訪れている。

 近年では湯畑を中心に開発が進み、整った景観が観光客に人気のスポットとなっている。

 

下の記事では草津温泉は、栃木の鬼怒川と比較され大型宿泊施設が廃墟化している鬼怒川と違い草津は景観が保たれているとある。 

確かに草津の湯畑周辺の多いな旅館と言へば一井と大東館があるがそれ以外は小規模な旅館、もちくは飲食店であり、高い建物はない。

 

簡単な記事なので、興味のある方は参照されたし。

 

news.yahoo.co.jp

この記事のなかで言われている、何故草津温泉は大規模な旅館が少ないのか、そして温泉場の雰囲気が保たれているのかを少し深堀していこうかと思う。

 

 

湯畑周辺の保護政策

知らない人のために話すと、草津温泉群馬県の西部の山間にある草津町を中心に湧いている温泉である。そしてその中心には湯畑と呼ばれる大規模な湧出地帯が存在する。

 

 この湯畑と呼ばれる大量に源泉が湧く地域は昔から草津の中心地であり、多くの旅館がひしめき合って建っていたということ。江戸期から有名な草津温泉であるため、そのころは湯治を中心に湯治宿が主流であった。 

 

その後、二度の大火をへて旅館が入れ替わり、戦後は観光へとシフトしたことから観光客向けの旅館が湯治宿に変わって台頭してきた。そして、町長経験者の一井と大東館が勢力を持つとリゾートブームにも乗って、大きな旅館を建てた。

町長という権限がなければできたなかっただろう。

だから、この二軒は競って建てられた例外であり、土地の面積や地価からいって記事にあるように建てる場所がなかったのだ。

 

そして、もう一つは温泉利権の保護があった。リゾート法によりリゾート開発のブームが押し寄せると温泉の保全と保護を目的に外部の業者に対しては、高額な温泉供給費を条例で制定して外部からの資本流入をある程度規制した。

温泉条例は少しは緩和されたが現在もその効力は続いている。

 

そして、日本一の温泉集客を誇る草津だけあり、湯畑周辺は金を生む土地である。取引価格は最低1億以上、しかも湯畑中心部の土地は外部の人間には決して売らず地元で回すという暗黙の了解がある。

 そのため、資本を持つ旅館や飲食店、土産物屋などの商売人、いわゆる草津のアッパークラスが土地を押さえるという構図が出来上がった。しかし、その中で誰が土地を持つかの争いがあり、旅館同士は決して協力関係や草津全体の利益を求めるものではなくあくまで自分と血縁の利益の共有が第一義におかれたため、互いが互いをけん制する形となった。

草津のアッパークラスは議員となり、情報を共有して草津の情報をコントロールして外部からの勢力をできるだけ排除し、温泉利権の保護に努め経済の安定を図るというのが草津のシステムとなった。

 

それは基本的には今も同じであり、互いに仲の悪い旅館同士でも、こと草津の外部から入り込んでくる勢力に関しては一致団結して排除に動くという。

つまり、湯畑周辺で大規模な旅館が存在しないのは、地元ではまとまらず、外部からの勢力には排除に動くというシステムが機能したからであり、決して中長期的な景観の保護が目的とされたのではない。

では、湯畑にある一井と大東館がなぜ大きな旅館を建てられたのかということも上の構図で説明がつく。

この二つの旅館は、互いに町長を輩出して競い合ったのだ。ビジネスの場合競い合うことは悪いことではないが、地方都市では一方が権力を握るとすべて総取りとなる。土地の権利、役場に絡む出入り業者の選定、配宿に関すること、工事業者、修理業者、役場サービスまですべてに影響を及ぼしてくる。

そこで町長の地位に就いたときに旅館の大型化を進めたのがこの二軒であり、今はその後遺症で一方は身売り、もう一方は負債に苦しみファイナンスのお世話になっている。

 

 

歴史と伝統文化は本当に守られているのか

記事にも出ている湯畑周辺はきれいに整備され、現在では観光客を魅了している。

確かに街並みは、景観条例のおかげて統一感があり、湯畑の整備できれいな建物になっている。

訪れる観光客にとっては、湯畑、整えられた施設、ライトアップと魅了させるには十分な整備がなされたであろう。

 

しかし、湯畑周辺というのは草津にとっては経済的、商業的重要値であり、かつ歴史的にみても文化的側面を持つ地域である。その一つが共同浴場であり、湯治の文化、そして歴史遺構の存在である。

そして歴史的な側面から見れば、この湯畑の整備は決して歴史にならったものではない。

観光者として訪れる一晩限りの仮初の客であれば、綺麗で済まされるだろうが、草津の歴史、文化に興味のある人にとっては、この整備は果たしてほんとうに魅力的なのであろうか。

熱の湯は湯もみのショーをしているが、本当の湯もみを披露する場所ではない。ショーとして成立するにしても、湯治場の名残を残すにとどまり、湯もみの本当の意味を体現する場所ではない。

 

御座の湯にしても昔の面影を継承したものではなく、単に名前だけが残っただけの新しい建物だ。

 

湯畑を歩いて昔の歴史が学べるわけでもなく、ただ土産物屋と食べ歩きだけ。

もちろん、魅力がないわけではないが、視点を変えればもっと魅力的になる余地を残しているのではないか。

 

そうした意味において、綺麗に湯畑が整備されたとしても歴史的、文化的遺産というべき観点では、至らずと言ったところであろう。

 

温泉が良いだけにそれに頼りすぎるきらいがあるのが、草津の悪いところだ。もっと自分たちの魅力を検証して、訪れる人の多様なニーズにこたえることが出来れば、もっと発展する町づくりができるのではないか。

それ鍵となるのは、街並みをきれいにすることではなく、自分たちの歴史と文化を大切にして、正しく知識として知ってもらう努力をすることが、これから求められるのではないか。