草津町議会だより
群馬県草津町で発行されている。草津議会で行われた議案や質問などが掲載されている広報誌です。
Web上でも閲覧可能なので興味のある方は、リンクをはりますので詳細を確認してみてください。
https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1485397209534/files/gikaidayori.pdf
ハーモニー第158号
今月の草津議会だよりは、令和2年度の決算が載っている。
決算は前年度の会計が終了、つまり議会が承認した時点ですので、毎年この時期の掲載となる。
草津町の決算総額、は86億2976万円、一般会計は、60億3308万となった。
会計は9のつに分類され草津では、
一般会計
となっている。それで最後の7、8が草津ならではの会計だろう。
7の温泉温水供給事業とは、その名のごとく水道と同じで温泉利用をする施設に温泉を供給することと、温泉の熱を利用して温めた温水を各家庭や施設に供給することに関する会計だ。
温水は温泉を利用して水道水をたためて供給していますが、かなり熱い湯が出るそうだ。
また、温泉事業については以前のブログで温泉条例を取り上げていますので、合わせてみていただけると、草津の温泉に詳しくなれそうだ。
8の千客万来事業というのは、平たく言えば観光施設の運営やお客さんを呼び込むためにかかる費用や経費に関することだ。
この千客万来事業において、指定管理会社制度をとっている。
町の施設を管理会社に任せるて運営させるということでだ。
この草津議会だよりハーモニーを見て気づくこと。
- 予算の特徴
- 議会での議員の発言
- 何が問題となっているか
- 町長と議会の関係性
今年もなにかと世間を騒がせた草津町。詳しい数字や事細かな発言は冊子を見ていただければわかる。
ここでは、それを踏まえて草津町ではどのようなことが起こっているのかをまとめていきたいと思う。
予算の特徴
令和2年度の決算金額は86億2976万で前年が81億1823万円なので約5億ほど増加している。
また一般会計も52億7162万から60億3308万へと増えています。意外と町の規模からして予算額が多いと感じる。これも人気の温泉だからか。
その人気は観光業に依存する町ですから、コロナウイルス蔓延におけるダメージはたいへん大きく、来年にかけて収入の減少、納税負担の滞納も増えてくることが予想され、町でも警戒感がある。
毎年のことですが、滞納者には厳しい姿勢で取り立てるようだ。しかし、滞納者は季節労働者や低所得者が多くいますから困難な状況にはあるでしょう。コロナの影響で1年猶予しましたが、どこまで回収できるかは未知数だ。
草津は観光業中心の為、労働者の移動も多く、税金の滞納なども近隣より多くなりそうだ。
またふるさと納税の減少も顕著なようです。草津は地元で使えるクーポンが返礼品なので影響は直に来ています。6千9百件にも及ぶ寄付がきていると町長は言っていますが、それでも減少をしている事には変わりないだろう。
議会での議員発言
各議員の質問に対して、町長の応答で誰に敵意むき出しなのかすぐにわかります。あまりに感情的なので笑えるぐらいだ。
例えば、
金丸議員の来年一月の町長選への意気込みを聞かれると、
町長
12年間務めてきた黒岩町政、福祉、教育、観光施策の評価、また今後進める立体交差と温泉門、大型無料駐車場の整備、本町中央通りの整備、コロナ対策、時間湯改革に伴うテロ行為、有権者の皆様に信を問う選挙になる。そして町民の皆様に信任を得て町長の職に就けるなら、コロナ対策先ほど申し上げた自t業を完成させるために全力で取り組みたい。
と与党議員には丁寧且つ饒舌に答えている。
ちなみにこの金丸議員は学会票を受けて毎回1位当選を果たしている方で、黒岩町長とのなかも良好である。基本的に何か町長に対して発言する時には、賛辞から始まる。これが与党議員の特徴です。
しかし、これが敵対する中澤康治議員になると、
立体交差について。
中澤議員
費用対効果、温泉の三による被害についても心配する声がある。中止する考えはないか。
町長
議会は議決すればいい。細かいのは行政の執行権に委ねられていて温泉門が幾ら、何が幾らとかかると説明してきた。温泉門が必要か不必要か。議会のたびに反対だという。議会議員には執行権がない。議決差rたことは進んでいるので私としては中止する意思はない。
とつれない。
しかし、これは常に反対を唱えてきた中澤議員の質問に嫌気がさしている面もあるが、対応は顕著だ。
時間湯問題、セクハラ問題、リコール問題、フラワーデモとことごとく対立をしているので当然と言えば当然だろう。
ハーモニーの14,15Pは対照的で面白い部分だ。
草津町の問題
やはり、コロナの影響にによる税収の落ち込みは問題となるだろう。その為、滞納者からいかにして納税をしてもらえるような工夫ができるかが、問題となってくる。
ただ督促を出せばよいという問題ではなく。町としてどう経済環境を完全していくのかも問われてくるだろう。
草津ならではの問題としては、時間湯の問題が挙げられるだろう。
新聞報道でもあるように、条例の改正により、時間湯は、伝統湯と改名され、地蔵の湯は貸切風呂著なり、そこを上げ、温度を44度以下としてリニューアルされる。
時間湯とは、草津の伝統的な湯治場であり古くから高温、3分入湯で湯治客をいやしてきた。しかし、現在の黒岩町長が、地蔵の開発を機に、湯長を非難して追い出し、湯長制を廃止して、温度を下げて、千代の湯を無料開放、湯治客の自由に入れるお湯にした。
しかし、時間湯の商標登録がすでに住んでいたことから、伝統湯という名前に変更、湯治を行っていた地蔵の時間湯はシャワー施設を付けた貸切風呂として観光客に開放するようだ。
つまり、時間湯はなくなり、湯治というよりも観光という側面を強くして開始される予定なのです。
つまり、伝統といっても、商標の関係でこのような名称になっただけであり、時間湯の形は残していこうと考えているようだが、これから始まる貸切風呂が成功するのか失敗に終わるのかに罹ってくるだろう。
失敗が成功かということは、他の施設にも及ぶ、コロナの影響で観光客が減っているとはいへ、町の指定管理者である観光公社は劣後ローンを組むことで何とかなんとか維持はしているが、これ以上観光収入が減ると存続自体が厳しくなってきている。
裏草津と呼ばれる地蔵の裏の漫画図書館などの整備これから作られるであろう温泉門を備えた立体交差と黒岩町長が取り組む開発はこれからも続く。
しかし、それが回収でき、且つ存続できる施設になるかは未知数である。町長の肝いりでできた茣蓙の湯は売上自体は厳しい状態が続いているともいう。
百年先を見据えてといわれているが、果たしてどのくらい持つのかは今後の景気に関わってくるだろう。
議会でどのようなことが決まったか。
町議会では町に関するの様々な事が決められています。議会は町長の行う行政にたいする承認、条例の改正などの承認、そして今回は町の決算に関する議会での承認が行われました。
今回決まったことは、
9月の草津町議会で決まったことは、
各決算の認定
毎年行う決算なのでとくに反対はなく通過。
各補正予算の認定
これも通常通り通貨。
草津町時間湯浴場の設置及び管理に関する条例の全部改正
これは揉めている案件、なにかと世間を騒がせたセクハラ事件にも関連してくる。
町長のごり押し感がある。議会としてはスルー。
町道の路線認定、変更
産廃問題にも絡んでの町道の変更も含んでいる。産廃廃棄所は長年の問題。
温泉引用許可
温泉の引用の意見と許可。ホテルおおるりが草津から撤退したのでそれに伴う引用移転。
あとは役場人事という感じだ。
こうしてみると議会というところは、町の運営にかかわる重要な事項を決めていると今更ながらわかるだろう。
自分たちの水道の料金や草津で言えば、温泉の引用許可も町長が権限を持ち、議会が決める。
コロナの影響で仕事が減っているなかで、大きな仕事と権限を持つ町からの委託は地元で生きる人の重要な生活基盤にもなっている。
であるから、誰が町長で誰が議員なのかということは、実は自分たちの生活に大きな影響を及ぼしている。
国家単位であるとその影響力が大きくて個々人には関係なく思えるが、こうした小さな行政単位だと自分たちの生活に密接にかかわっていることがわかる。
政治がわからないという前に、自分たちの住んでいる地域の議会や市、町、村長が何をしているか、調べてみるとよい。