沈黙を破り、元湯長反論へ
草津町の黒岩町長の折込は出れど、それに反論をする論調は新井祥子氏の独壇場であったが、ここへきて草津町議会の補欠選挙の立候補者である井田剛文氏からの折込が入った。
井田氏は元時間湯の湯長である。時間湯の問題をめぐり黒岩町長とは対立する立ち場であり、黒岩町長からは不正会計、医師法違反の疑いをかけられ、指定管理者制度を更新しなかったことから観光公社を退職することになった。
そして、この選挙の直前に井田氏から町長に対する反論の折込が入った。
これによると、ちょうちょとの言い分はだいぶ違う。
問題は時間湯のあった地蔵の湯の再開発に端を発するのは間違いなさそうだ。
時間湯には手を付けないという約束を裏切り、自分の開発に邪魔な時間湯を潰そうと黒岩町長は画策したというのが井田氏の主張である。
また、不正会計はなく、時間湯においてはこれまで事故は一軒も怒っていないという。
詳しくは本文を読んでもらいたいが、町長との直接的なやり取りも含めてかなりリアルな内容である。
これは当事者しかわからないことなので、とても面白い。井田氏が言うには地蔵の湯の開発に邪魔な時間湯を潰すのが目的で、医師法や不正解家は後付けであり、裏切ったのはむしろ黒岩町長であるという。
さらに商標登録問題は、名前だけでも正当な時間湯を残そうとしたのに、町長が横取りをしたということである。
町長の一方的な主張の拡散であたかも自分が悪いように言われるのは、我慢の限界を超えたのであろう。上毛新聞も訴えたようである。
補選に立候補、選挙の行方は?
町長選には、問題の新井祥子氏、黒岩町長、海老根あつし氏と恋メンバーがそろった。
議員候補には、安斉努氏、井田剛文氏、小林純一氏が立候補をした。
新井祥子氏はいわずもがな、良くも悪くも時の人である。黒岩町長は前人未到の4機目に挑む。海老根つとむ氏は町外からきて選挙に参戦。かつてこれほどカオスな町長選はなかっただろう。
また、議員選は、安斉氏はGS経営者という。井田氏は元湯長。小林氏は元議員で草津を離れていだが、立候補のために戻ってきたようだ。
これからどうなる草津の湯
この草津という町は、とにかく権力闘争が好きな町のようだ。勝ったものが総取りで、負けたものは次の選挙まで苛め抜かれる。良くも悪くも田舎の町。
生き残るためには力をつけて戦わなければならない。そういう意味で草津は弱肉強食である。
権力を握れば、司法、行政、立法のすべてを掌握し、モラルがなければやりたい放題。独裁も思いのままだそうだ。
確かに、議会を掌握すれば、町長の権限というのは大きい。それこそ町民の生活に多大な影響力を持つ。また温泉行政についても同じことが言える。
ひとえに、時間湯の問題というのはこうした権力に振り回された結果かもしれない。
冷静に考えれば、湯治をする人がいてお湯が求められていれば、伝統を進めつつ柔軟に対応することもできたはずである。
今の伝統湯の話を聞くと、湯治としての機能は失われ、湯治客もこず、地蔵の時間湯は貸切風呂になるという。
確かに井田氏の言う時間湯とは、この伝統湯はかけ離れたものに映る。果たしてこの改革はよかったのだろうか。
湯治客に臨まれているものだろうか。この文章を読み、噂を聞く限りでは甚だ怪しくなってきた。