揺れる時間湯
https://news.livedoor.com/article/detail/16641333/
文春オンラインより、
まずはリンクの記事を参照お願いします。
これが、草津温泉で起こっている事件です。
記事をお読みいただいている前提でお話をしますと、
6月の町議会で伝統的な湯治法を行っている時間湯の湯長制度を廃止するという議題が出されました。
これは、先に町長が町民の意見を聞くという形で行われる町政懇談会というのがあり、そこで町長が時間湯を見直すと発言したことを受けてのことです。
以前、町長は時間湯は守るという発言をしていました。が、態度を変えました。
ですので町長は「時間湯は守る、湯長制度を変えるだけ」と言い訳をしなければなりませんでした。
しかし、湯長制度と時間湯制度は卵と鶏のようなものどちらがなくなっても生きてはいけません。
時間湯のシステムに完全に組み込まれている以上湯長は切り離せないし、湯治をおこなう上での重要なピースなのです。
問題はそれを理解せずに湯長制度をなくし、さらに高温浴をやめて、42度に温度を下げるという温泉への無理解があります。
町長は医師法違反の疑い、不正会計の疑いと実際には起こっていないことを疑いがあると言って強引に時間湯に手を付けました。
それも強引なやり方によって、時間湯を骨抜きにしたました。
何故でしょうか。
それにはちゃんとした理由があります。
やり手の町長ですから、用意周到に時間湯に手を付ける計画を練っていたのでしょう。
町長の意図は何だったのか。
それは地蔵区の開発を進めるのに時間湯が湯長が障害になったということです。
時間湯のある地蔵区では町長の肝いりで再整備が行われています。その整備の柱となる地蔵公園から橋を渡って裏手の整備計画のある敷地へとつながる道に地蔵の時間湯があったのです。
そこで地蔵の開発の邪魔になる時間湯をどうにかできないのかと考えた末の案が湯長制度の廃止でした。
ちょうど地蔵の湯の湯長室が階段状の橋を架ける場所に位置していました。
偶然でしょうか? もう一度言いますが、やり手の町長です。
偶然はありません。
しかし、問題は時間湯が町民、町外の人に愛されているということです。もちろん時間湯の存在すら知らない、時間湯とは関係ないし分からないという人も多数いることは確かです。
しかし、湯治は草津の歴史そのものであり、時間湯は歴史に加え、草津の伝統文化を体現しているものです。
また、時間湯という伝統を簡単に潰してしまう思考と手法は、町民にとって脅威となるでしょう。
何故ならば、町長に逆らうものはあらゆる手段を使ってつぶすと言っているようなものです。
もちろん、言論の自由もありません。
そして町民においてはその意識がないことこそが最大の問題なのです。
つまり、草津の温泉の本質を理解しない、知ろうと知らない。それこそが問題の本質と考えます。
そのため多くの湯治客、温泉の専門家、温泉の研究家が声を上げています。
理解ある町民も心を痛めています。
どうか、他人事と考えずに、この問題を言及し行きましょう。